さてさて 「いい塾」 の見分け方についての3回目です。
まず一般的にどんな探し方があるか書き出してみます。 そしてそれぞれについて
「実際のとこ、それってどうなの?」 っていうのを書いてみたいと思います。
・・・のつづき~ ヽ(゚◇゚ )ノ
3)ネットで調べて、☆☆☆がたくさんついてる塾だからいい!
結論 「あんまりアテにならない」
ステマという言葉もだいぶ世間に認知されてきた今日この頃、ウェブ上には
ためになる情報がワンサカありますが、「ホンマかいな!」という情報も
いっぱいあります。 学習塾の業界にも、ステルスマーケティングの波がザブ
ザブと押し寄せているのが現状です。 最近すごいな~と思ったのが二つ。
いい評価を有料でつける業者さん・・・ステルスマーケティングを専門にしている
業者さんがあるという~ ( ̄□ ̄;)
先日こんなメール(というかなぜか郵便)が届きました。
『御社の口コミサイトに、ポジティブかつ効果的な書き込みをするサービスを、
リーズナブルな料金で行っています』
☆☆☆をいっぱいつけて、ナイスなコメントも書いて下さるのだとか。 なんと
ご親切な (+_+)
逆SEO対策・・・インターネット上の自社に関するマイナス情報を検索にひっ
かからないように、検索順位を下の方に沈めてしまう技術です。
「○○塾 クレーム」とかで検索しても出てこないようにしちゃうという・・・
スゴイっす。そしてスゴク高いみたいです。
と、いうわけで、ネット上の評価は、ある程度お金で買えます! 昨年あたり
食べもの系の某サイトでけっこう騒ぎになりましたが、やっぱり玉石混交なのが
ネットの情報だと思った方がよさそうです。
そして、同じ業界で働いている者として、ネット上の他の塾の「☆☆☆」みたい
なのを客観的に見てみると、正直ぜんぜんあてにできないと思います。
いい塾なのに意外と評価が低かったり、逆にひどいところが 「えっ!」 って
ぐらい評価されていたり。 みなさんもご参考程度に~
ちなみに、そんなわけで松ゼミはネット上の塾評価サイトには参加していません
し、今後も参加しない方針です。(時々勝手に評価されてたりしますが)
4)知人や友だちに聞いてみて、「いいよ」って言われた塾だからいい!
結論 「けっこう信頼できる!」
実際にその塾にお金を払って、子供を通わせている(あるいは本人が通っている)
人の情報は、けっこう信頼できると思います~ (・∀・)
なんせ塾で受ける 「学習指導サービス」 は、車やパソコンみたいに目に見える
商品ではないので、実際にそのサービスを受けている人の意見がとっても重要
です。 というかその情報は、ごまかしようがありません
問題はその 「いいよ、あの塾」 って言った人が信頼できる人かどうか、という
点ですがその人が信頼できる人かどうかは、ネット上の発言者と違って、自分自身
で判断できますもんね。 あの厳しい人が言うんだから確かかな~とか分かります。
とくにいいのは、複数の塾に通った経験がある人の評価です。 複数に通ったこと
があるなら客観的に相対評価ができますもんね。 ここはこういう点が良かったけど、
この点についてはあの塾の方がいい!・・・とか。
基本的にやめてしまった塾なら、その塾との利害関係もありませんから、より客観
的な評価がしやすいという点もメリットです。
5)なんかオリジナルの教材を使ってる塾だからいい!
結論 「実際のところ、そもそも関係ナイ!」
「オリジナルの教材で成績グングンアップ!」 なんて言われると、特別なことが
起こりそうな気がしますよね~ ≧(´▽`)≦
でもハッキリ言って、あんまり関係ありません。 そんな「ものすごい教材」が
あったら有名になって全国の学校で採用されてます。
全員にピッタリの教材なんていうものもなく、100人の子供がいたら100
通りの教材があるのが理想で、その教材がその塾オリジナルであるということ
自体にはあんまり意味はありません。
そもそも関係ナイ・・・というのはこんな理由です。 教材を一から作ろうとすると、
ものすごい時間とお金がかかります。何千部、何万部と売れる専門の出版社だか
らできることで、単体の学習塾でそれが可能な会社は数えるほどしかありません。
数学と英語で中1~中3生用の教材をつくるだけでも、正直えらいさわぎです。
だから本当の意味でのオリジナル教材なんてあんまりナイのです。
ちなみに専門の教材の出版社でさえ、教材の中身を他の専門業者に発注して
いるなんてこともあったりします。(作るのはそれほど大変なことなのです)
では世間でいう 「うちはオリジナル教材」 と言っているところはどうなって
いるのかと言うと、オンデマンド製本などと呼ばれている方法で、実は教材会社
が作った教材のページを指定して製本してもらうだけなのです。 これならそれ
なりの金額でできます!
しかも 「オリジナルです~」 と言ってもウソというわけでもありません。
もっとひどいのは 「表紙だけ巻き替え」 という方法が・・・。 世間の保護者の
方からするとビックリかもしれませんが、塾業界では昔からやっているところが、
けっこうあります。 中身はまったく同じなのに値段が全然ちがうなんてケースも
見たことがあります。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。m(_ _ )m
今回はここまで。 このシリーズは次回でおしまいです。
くたびれた~。 もう夜遅いので帰って寝ます。 おやすみなさい